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洪水のニュースを見た時、大雨の警報が遠くで出た時に必ずした方がよいことがある。
2020年7月、熊本地方の球磨川の氾濫のニュースが流れた。
もちろん、その周辺地域では、救助活動に忙しい。
それらの被災地域以外(圏外という)の方たちに向けた情報をまとめてみました。
防災訓練の絶好の機会を逃さないようにしよう。
誰でも、危険が迫って来てから、ようやく避難行動をとる傾向がある。
その心理状態は大きな災害を経験した人が一様に語っています。
気がつくのが遅かったという。
しかし、危険に気がついたときには、時既に遅し、である。
防災の最初の段階は「心の準備」です。それが欠けている。
災害は必ず起きるもので、自分も家族も巻き込まれる可能性がある。
まず、誰でも災害にあう可能性があることを認めること。
それが、災害に対する最も重要カギとなります。
頑丈な建物だから、大丈夫と言うけど、災害はその中にいる時に起きるとは限らない。家族を守れる所にいつも一緒にいるとは限らない。
さらに、落ち着いた避難が難しい。他の人の避難も難しい。
焦って慌てているので、必ずと言っていいほど「いくつも忘れ物」がある。
それを防ぐにも、防災訓練は「災害のニュース」を聞いた時に「いきなりスタート」させるのがいい。
その訓練のもう一つの効果は、「家族や友人」「隣近所や他の人」に良い刺激を与えることです。
そのように危機感を持って行動したり準備をしているのかと知らせて啓発を与えることになる。
自分や家族の行動マニュアルを作り、見直す機会にしよう。
いくつかの状況を設定して、
自分個人や家族のマニュアルを作ることは非常に大切です。
殆どの家庭には同居人がいます。誰がどの順序で避難させますか?
家族で話し合っておかないと後に騒動にもなりかねない。
次のような状況を設定してみました。
1)情報収集は誰がやるのか?それを共有する方法は?
例えば、家族4人がそれぞれ、バラバラに離れていたときに巨大地震が起きた。家族の安全を確かめる方法は?
通信状態にもよりますが、(若い女性)(若い男性)ー(中年男性)-(高齢女性)-(最初の若い女性)と連絡網、つまり共有方法を決めておくといい。早く確認できます。
台風の規模、種類、進路の情報を把握して、家族や地域の関係者と情報を共有すること。水害の避難経路。避難先の共有。(探し回らずに済む。
2)避難場所が遠い時、移動に危険性があるときは実際的な計画をたてておく。
近くの安全な建物、自宅の場合の安全な場所を決めておく。
3)緊急連絡表の作成
普段から、どこの誰に連絡すべきか緊急連絡表をつくりましょう。
紙に書いて冷蔵庫に貼るのと同時に、スマホに入れておくことがポイント。
家族以外の人、友人に知らせたり、行政の担当者に知らせる意味もある。
3)最悪のことを話し合っておきましょう。
台風(水害や河川の氾濫)と地震が重なったらどうするか。
水害で、足元まで水が来たらどうするか?屋根裏つまり、天井に上るための入り口を確認していますか?
屋根の上に上る方法はどうするか?など話題はたくさんあります。
4)自宅専用の災害行動表を作ってみよう。
その初めのところには、災害用備蓄表が書かれているべきです。
災害のニュースが出たら、その機会に対策の見直しと準備をしておくこと。
それによって心のストレスを大幅に軽減されるでしょう。
台風による冠水に注意。 自らの命を守るために準備できること。救助は遅れると自覚しておこう
まずは自分のケア
毎年、大雨による被害が多発しています。
家屋が浸水し、避難を余儀なくされる方にとっては、自宅をどう復旧すればいいのか、大きな問題を抱えることになる。参考となる情報をまとめてみました。
□ステップ1 自分のケア
最初に行うべきことは、自分自身を気遣うことだ。
大きな水害では、災害後のストレスがたまり、避難生活の疲労も蓄積している。
生活環境の悪化に寝不足も重なり、健康被害も受けやすい状態になっている。
まずは自分と家族を守ることが何より大切だ。
1)家族でなるべく一緒にいるようにする
2)家族や友人と話して悩みや相談についても共有する
3)十分睡眠をとり、よく食べる
4)可能な範囲でやるべきことを整理する(数えきれないくらいやることがあっても書き出して整理してみる)
5)自分を含め家族の中にストレスのサインが現れていないか観察する
6)もしストレスによる健康被害があるようなら専門機関に早めに支援を求める
7)子供たちが何を言っているか耳を傾け、子供たちとなるべく会話を多くする
8)おねしょなどをしても、災害の原因かもしれないためガミガミいわない
9)健康被害を防ぐために、手洗いを徹底することや飲み水に気を付ける
□ステップ2 家に行くまでの準備
被災した家に戻ることは危険が伴う。
再び大雨が降る可能性もあるし、躯体の損傷や漏電、その他の危険性があることを十分に理解する。
まずは、テレビやラジオでネット(ウェブ)などで、いつなら安全に家に戻れるかを確認すること。
行政の災害本部に問い合わせをする。
洪水後の復旧過程で感電死するケースも多いようなので特に注意が必要。
日本では最近はハイブリッドや電気自動車も多くなっているが、やはり感電には細心の注意が必要です。
ボランティアの支援もあるので決して無理をしないことが大切。
家を見に行く際に持っていく物は、前もって準備してある物にして、点検だけする。
家屋などの被害状況を、被災したその日と、収まってから内外をスマホのカメラなどで撮影しておく。(後に証拠として必要になる)
□ステップ3 家の応急手当
家に入る前に周辺をよく確認し、躯体が被災しているような場合は入らない。
電線が切れていたり、ガス漏れがないかも確認する。外壁のひびが無いかもチェック。危険なら専門家に事前にチェックを依頼する。
家に入れたら、まずやることを決めておく。
1)ガスの元栓をしめる。
電気のフレーカーを下げていなければ、感電しないようにしながら下げる。
2)注意して家に入る(足元だけでなく、屋根から物が落ちてこないかも確認する)
3)ドアが開きにくい場合はゆがんでいる可能性があるため、無理にあけると物が崩落する可能性があるため、ドアをあけてしばらくの間、大丈夫か外で待つ。
どうしても明かない場合は、窓から入る。
4)天井に水が溜まっていないか。水が溜まっている場合は、棒の先で穴をあけ、水を抜く。
5)スリップに気を付けて家の中を移動(蛇などが入り込んでいる場合もあるので気を付ける)
6)まずはお金や通帳、アルバムなどどうしても必要なものだけ持ち出し、泥を洗い流して乾燥させる。
預金通帳や健康情報の個人カード、保険証券などは普段から「コピーして避難袋に入れておく)
6)窓をあけ通気を確保
ココまでが第一段階です。
次からの作業は、人手が必要で、労働力がないと進めにくい。
1)汚れたものを外に出す作業。畳は早期に処分。
2)床をはがす作業。泥をかきだす作業。
3)床下の水と泥ををかき出してから、乾燥させる。
4)消毒剤の散布。
5)エアコンの室外機やダクトは水で洗い流す(電気は入れない)
6)冷蔵庫やテレビなどが汚泥で汚れたら、基本的に廃棄処分に。
7)生活再建のための資料を見ておく。
次の資料も参考になるでしょう。
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